中国文化の真髄——軟玉 Nephrite
紹介 鉱物学上、翡翠は軟玉(Nephrite)と硬玉(ジェダイト)に分けられる。 西洋では、翡翠は腎臓や腰の病気に効く薬とされていたが、古代中国では、翡翠はもともと生け贄の器であり、のちに官位や地位の象徴となり、王侯や将軍から文人まで、すべての人に愛されるようになった。 翡翠は邪気を払い、災いを取り除くと信じられている。 東漢時代、許慎は『朔文解字』の中で、玉には五徳(人、義、智、勇、清浄)があると述べているが、これは玉が宝石の一種であるだけでなく、中国文化の精髄でもあることを意味しているのだろう。 軟玉 Nephrite 軟玉事業価値 文献によれば、ネフライトはトレモライトとアクチノライトの微細な粒から微小な粒の集合体であるが、一般的なヒスイはより粗い粒(30~300ミクロン)、ワックスド・ジェイドはより細かい粒(通常はわずか数ミクロン)、そして山羊脂ヒスイは最も緻密なテクスチャー(最大0.07ミクロン)である。 硬玉の市場基準は、樹種、色、水、地盤を中心に展開し、ネフライトの市場基準は、油性(脂っぽさ)、色、クラック、不純物を基準にしている。 ハッチンソンの 「羊脂入り白玉 」は、ネフライトの中でも最高級品として知られ、その高い脂肪分(緻密)と白さ(カットした動物の脂肪のような色、凝固した油脂のように細かい)、ひびや脈、不純物がないことで有名である。 中国市場ではネフライトが好まれ、2014年の時点ではオークションで1グラムあたり最高3万人民元の値がついたと報告されている。 台湾産軟玉はキャッツアイ・ネフライトとして最もよく知られている。 良質の台湾産ネフライトとキャッツアイ・ネフライトは非中華圏で人気があるが、その主な理由は高品質のグリーン・ジェダイトが高価で希少なためであり、高品質のグリーン・ネフライトはジェダイトの10分の1から100分の1の価格しかしないが、ホワイト・ネフライトは中国市場で好まれる。 中国の国家宝石玉品質検査基準で定められているネフライトの色分類は、白玉、緑白玉、緑玉、黄玉、ジャスパー、ネフライト、砂糖玉などに限られており、市場に流通している商業用語からすると、そのほとんどが国家基準に記載されていない。 軟玉の採取と評価において、色は非常に重要な指標である。 ネフライトのテクスチャーは、色と水の点でジェダイトのそれとは異なる。 ネフライトのテクスチャーを評価する指標は、太さの度合いと芒硝の度合いであり、きめ細かく緻密なものは芒硝の度合いが高く、やや半透明で脂のような光沢を持つものは太さの度合いが良い。