酸化セリウムは重要な希土類酸化物であり、主に金属セリウムの製錬や様々な材料の添加剤として使用される。
1940年以降、酸化セリウムを多く含む希土類研磨粉が酸化鉄(鉄赤)に代わってガラス研磨に使われるようになり、ガラス研磨工程における重要なプロセス材料のひとつとなった。
従来の研磨粉-酸化鉄に比べて、希土類研磨粉は研磨速度が速く、仕上がりがよく、寿命が長いという長所があり、研磨品質と使用環境を変えることができます。 例えば、酸化セリウム研磨粉を使用してレンズを研磨する場合、作業時間は1分で完了しますが、酸化鉄研磨粉を使用する場合、30~60分かかります。
酸化セリウムのガラス研磨における優れた特性は、その元素の多価性と転化のしやすさに起因しており、Ce(+3)/Ce(+5)の酸化還元反応によりケイ酸塩結晶格子を破壊し、ガラス表面の研磨剤と接触している物質(ガラスや加水分解性化合物を含む)を酸化または化学吸着による錯体形成により除去する。 また、酸化セリウムはシリカガラスや水晶、フッ化石灰などの結晶に対しても同様の研磨特性を持つ。
一、酸化セリウム研磨粉の分類
酸化セリウムのシリカガラス、水晶等に対する優れた性能のため、酸化セリウム研磨液の分類は主に酸化セリウムの含有量と微粉末の粒径に基づいている。
1.低セリウム研磨粉
低セリウム研磨粉は一般的に約50%のCeO2を含み、残りの50%はLa2O3、Nd2O3、Pr6O11など、またはLaOF、NdOF、PrOFなどのフッ化アルカリです。 Prという元素が含まれているため、外観は赤色または褐色がかった赤色で、Prの含有量が多いほど色が濃くなる。 科学技術の進歩とペリレンの使用の発展に伴い、低セリウム研磨粉ペリレンは精製され、白色の低セリウム研磨粉製品がある。 この種の研磨粉の価格は低いが、初期研磨能力は高セリウム研磨粉とほとんど変わらないので、板ガラス、絵管ガラス、眼鏡レンズなどの低価格製品の研磨に広く使われているが、耐用年数は高セリウム研磨粉より低い。